家庭教師ハハの読書三昧!と日々の指導のアレコレ。

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新茶の文化は関西?

「あちゃー古茶売り切れで新茶のみだってー」
「そりゃぁ今時期は新茶の季節なんだからそうでしょ、古茶なんて飲まないよ」
事の発端は楽天で頼んだお茶の話をした時でした。
夫の認識の中に「古茶」がなかったことが非常に気になったのです。
”お茶は新茶より古茶!”というのが私の常識でした。
しかしながらどうやら関西は違い、”新茶を好む”傾向が強いみたいですね。

関西に移り住んで人生の半分が経とうとしていますが、
関西人と結婚したからこそ、お互いに「は?」となることが結構あります。
文化の違いをモロに感じるんですよね。
今回はお茶について。

私は父が緑茶好きだったので、お茶=緑茶でした。
母が父のために急須で緑茶を淹れるのが当たり前の家庭。
父の好みは味の濃〜い緑茶。
薄い時は「薄い!」と言って淹れ直します。
それが私にも移っており、薄いお茶を飲むと「うっす・・・」となっていました。

先日、初めて行った美容室で出してもらったお茶が美味しく、
「これ、なんてお茶ですか?」と聞いたところ、
商品そのまま持ってきてパッケージを見せてくれました。
それがこちら⬇︎


玉露のような深みがあり、本当に感動してしまったんです。
スマホにメモをして帰宅後、即ポチりました。
で、注文する際に「新茶しかないって!!」となったわけです。

私の夫は緑茶を飲まない家庭で育ちました。
食後に出てくるのはコーヒー。
冷蔵庫に入っているのは麦茶。
そんな家なので、当然夫が緑茶を飲むようになるわけもなく、
夫にとって緑茶は分からないものらしいです。
しかしながら、お茶の多い関西で育っただけはあるのか、
お茶のシーズンが今であることを知っていて新茶が当たり前という意識だったよう・・・
そもそも古茶って飲むものなのか!?というようなことを言ってきました。

なんで、こんなにも感覚が違うのか?
これは家庭の文化の違いだけだろうか!?
と、気になったのでググってみることに・・・

ありました!やはり文化差!!
関西と関東では、やはり煎茶の味自体が違っていたのです。
関西の煎茶は「浅蒸し茶」多く、逆に関東の方は「深蒸し茶」が主流”
どうやら関西はお茶の生産地が多く、新茶をすぐに飲めたんだそう。
それに対し関東に新茶が入るのは秋頃で、それまで保管していたので味が変わったと。
新茶は香りが強く繊細で爽やかなお茶、この味わいを壊さないために浅蒸し。
関東では渋みの少なく、味の濃いお茶にするために深蒸し。

そういえば、父が「味が薄い!渋い!」と怒っていることがよくあったのですが、
あれはもしかすると浅蒸し茶だったのかもしれません。
また、実家では「新茶は薄い」ということで避けていたのもあり、
私の中では「新茶=タブー」となっていたのです。

そんなわけで、やはりここにも文化差がありました。
届いたお茶を飲んでみたところ、香りは良かったのですが、味が薄くて
「うーん・・・薄いなぁこんなんじゃなかったんだけど・・・」と私が言ったところ、
「え・・・十分濃いと思うけど?」という夫。
やはり味覚に関しても育ってきた文化や環境が出るようです。

「でも、これ・・・茎茶だから文化差関係ないかな!笑」


以前、小川流の煎茶会に2回ほど伺ったことがあります。
初めて参加した時は、わずか数滴に出る旨みや口の中に広がる美味しさに思わず感嘆の声が出るほど感動し、初めて味わう煎茶の世界を堪能してました。
2回目はちょうど今時期の新緑の季節、新茶でのお手前もあったように記憶しています。
お家元から、煎茶や新茶に関する話があったような気がするので今考えると非常に残念。
もしまた次、訪れる機会があれば、もう少し感性を研ぎ澄ましてみたいものです。


関東は深蒸し
関西は浅蒸し

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